昨年、11月17日と12月1日に、技術委員会と青年部有志の方々で曽根東小学校に
おいて、ボランテイア活動を行いました。
曽根東小のグランド改修工事は、低影響開発 L.I.D.の手法により行われた事を、既に
ご存知の方も多いと思います。加えて、この小学校は、曽根干潟に臨接している事で
環境学習や、保全活動の取組みに力が入っているようです。環境や自然に対する児童の
意識や知識も実践的であると感じました。休み時間に干潟で遊んだり、下校時には、
ランドセルの背中に『干潟を守ろう』と書いたプラカードを着けて、干潟のごみ集めに
行く姿に出会いました。
今回の活動は、低影響開発 L.I.D .の追跡調査を市より依頼されたことが始まりで、
雨水浄化能力、水質浄化に有効と考えられる植物の選抜、植栽を行い、その効果を
調べることでした。
学校側と打ち合わせをしていくうちに、 L.I.D. の説明を含めた環境学習(座学)と植栽、
ビオトープ維持管理作業を児童と一緒に行って欲しいうことになりました。
子供たちの地域の自然への理解はもとより、児童を通じて地域の
人々の自然やその保護への理解を深めるためにも大切な事だと思われます。同時に
我々の自然環境保全活動への取り組みとも意を同じくするものとして皆さんに参加協力
して頂きました。
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当日は、5年生のクラス(およそ60人)の児童に参加して頂きました。まず、スライド
による説明 (九州造園 藤田社長)を行った後、ビオトープ池の周りとL.I.D. のくぼ地で
作業を行いました。池の水の富栄養化を抑える目的と水深確保の為に、前もって
協会の方々で、池にたまった泥や枯れ草の除去(どぶさらい)をして頂きました。
参加した児童と一緒になって、貫川から採取したセキショウやヒガンバナ等の植え込みや
学校ボランテイアの方から頂いた、近隣の田んぼの畦土をビオトープ池の土手に
埋め込みました。
元気な若い力とその勢いで、あっという間に作業を完了することが出来ました。
子どもたちも嫌がることなく、泥まみれになりながら土いじりを楽しんでいる様子でした。
緑が入ると、殺風景だった流れやくぼ地が、なんとなく落ち着いた感じとなりました。
『良くなったね』と、皆さんも納得。先生方も喜んでおられました。
緑の力を改めて感じました。
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植物を植えつける
田んぼの畦土を埋め込む
ビオトープ池の改修完了
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現在では、作業から時間も経ち、池の水も改善されていることでしょう。近くに行かれた
折には、ぜひ現地に足を運んでください。
ご協力いただきました皆さんお疲れ様でした。ありがとうございました。
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小松 奈津子
<(株)西日本緑化>
(10/02/10掲載) |