平成20年6月17日(火曜日)〜19日(木曜日)にかけて、久留米市を会場に植栽基盤診断・地盤調査実技研修会及び植栽基盤診断士補研修会が開催され、弊社の若手社員数名とともに参加してきました。
私は内山緑地建設(株)北九州支店で日々造園工事の仕事に携わっていますが、そもそもこの職業に興味を持ったのは、出身地の広島県で実家の周囲の山地に自生しているアカマツが、マツクイムシの被害でみるみる枯れていったことがキッカケでした。私の地元でアカマツが生育している地盤は通常花崗岩地質の痩せた土地であり、森林の土壌もあまり発達していないようで、大きな台風が通過した後などには、至る所で部分的な山地斜面の崩壊跡が目に付き、子供心に痛々しい風景に感じられた記憶があります。その後、宮崎大学農学部で常緑広葉樹の生態について研究し、色々な地域の森林を踏査する中で、天然林を構成する種組成の複雑さや、安定しているように見えて実は日々撹乱を受けている森林の動態などを学び、樹木や森林生態系についての知識を深めることができました。
我々が造園工事で樹木を植付ける際、植物にとって最適な植栽基盤を整備することが重要なことは明らかです。生活の身近にある街路樹や公園の樹木達が生き生きと生育できる環境創りの手助けができればと思い、植栽基盤診断士の資格取得に向けて日々努力しているところです。ゆくゆくは荒廃した松林の整備などもできればいいなと思っています。
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松田 敦
<内山緑地建設(株)北九州支店> (08/09/01掲載) |
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