昨年11月30日に東京都の国営昭和記念公園まで「植栽基盤診断士(実技試験)」の受験に行きました。
植栽基盤診断士とは、(社)日本造園建設業協会が認定する民間資格で、『植栽基盤・土壌・植物・植栽に関する知識と経験があり、土壌調査・診断結果をもとにした処方能力を総合的に備え、植栽基盤整備に係る卓越した技術力を有する総合的な専門家』です。
植栽基盤とは、『植物の根が支障なく伸長して、水分や養分を吸収することの出来る条件を備えており、ある程度以上の広がりがあり、植物を植栽するという目的に共せられる土層を植栽基盤という。なお、排水層があるときはこれを含む』と定義されています。植栽樹木の枯損や生育不良の原因で最も多いと推察されるものが固い地盤や排水不良など植栽基盤によるものです。
今、"公共工事の品質確保の促進に関する法律"や"景観緑三法"を受け造園技術者には、より専門的な知識と技術が求められます。特に、植栽基盤に関わる分野は、筆頭の専門領域です。自身のスキルアップのため、また顧客に対し植栽地の改良提案をするため、資格を取得してみてはいかがでしょうか。
資格取得するには、まず6月に行なう植栽基盤診断士補の研修を行い、終了試験に合格し植栽基盤診断士補になります。その後、9月に行なう植栽基盤診断士の学科試験に合格し、11月に東京で行なう実技試験に合格しなければなりません。長い道のりですが、きっと良い知識を得ることが出来ると思います。皆さんもがんばってみませんか。
平成20年10月25日にグリーンパークで行った北九州緑化協会主催の技術講習会での植栽基盤調査講習会の様子です。
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長谷川式土壌貫入計による 土壌硬度測定実習 |
長谷川式大型検土杖による 土壌調査講習 |
国道495号線の街路樹です。ここでは平成18年度から植生調査を行っています
せっかく植えた木がこうならない為にも植栽基盤診断士の知識が役に立つかもしれません。
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PS 実技試験終了後、緑化協会の受験生数名と横浜まで足を伸ばしました。 横浜中華街の中華料理おいしかったです。
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三宮 洋
<株式会社 三宮造園土木> (09/02/01掲載) |