市丸小学校ビオトープづくりに参加して
 平成21年5月8日から5月14日まで、小倉南区の市丸小学校でビオトープづくりのお手伝いをしました。
 市丸小学校近くのお糸池は、絶滅危惧種の「ガシャモク」が日本で唯一自然に生育している場所です。市丸小学校では、そこから株分けした「ガシャモク」を小学生の手で栽培、観察することにより教育の一環として役立てています。
飯島先生と子供たち。
飯島先生と子供たち。
 今回はそのような体験型の環境学習のひとつとして、既存の池を改修したビオトープづくりが行われることになりました。ビオトープをつくりたいという学校側の希望と、NPO法人アサザ基金とNECキャピタルソリューション鰍ェ行っている学校ビオトープづくり「わくわく子どもの池プロジェクト」が結びつき、われわれ北九州緑化協会がそのビオトープづくりのお手伝いをすることになった次第です。
 はじめにNPO法人アサザ基金代表理事である飯島先生が市丸小学校に出向き授業を行いました。その授業で子供たちは自分の学校のまわりにどんな生き物や植物が住んでいるのかを学びます。そして、それを基にしてどんなビオトープをつくれば良いかを子供たち自身で考えます。そうして作られた設計図を参考に、我々緑化協会青年部も参加してビオトープづくりを行ないました。
   市丸小学校にはもともと既存の池がありましが、池の表面も石組みの隙間もコンクリートで埋めつくされて、生き物が住むには適さない環境でした。そこで池底面のコンクリートと一部の石組みを撤去し、防水シート、ゴロタ石などで池底面を形成、そこに土を入れて造成しました。その後、飯島先生のご指導の下で子供たちが池表面に土を入れ、植物を植え付け、生き物を移動させてビオトープの完成となりました。
 今回、このビオトープの造成を通じて、自分達の周りでどういった植物や生き物がどういった形でそこに暮らしているのかを見て・触って理解する、自然の仕組みを学ぶ上での学校ビオトープの重要性を体感した、非常にいい経験でありました。
子供たちが頑張って土入れをしました。
子供たちが頑張って土入れをしました。
池の造成 完了。
池の造成 完了。
水を入れながら、植物を植え付け、生き物を移動しました。
水を入れながら、植物を植え付け、生き物を移動しました。
完成!後は生き物たちが住む場所として選んでくれるのを待つだけ。
完成!後は生き物たちが住む場所として選んでくれるのを待つだけ。
お手伝いした青年部の面々。
お手伝いした青年部の面々。
 
  日浦 隆則
 <有限会社 日浦緑地建設>
(09/05/21掲載)
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