勝山公園プール跡地整備工事 奮闘記
 本工事は、3月に完成し芝生養生のため少し遅れて5月に開放されています。
一面の芝生広場に移植のケヤキ・ヒマラヤスギ、新植でケヤキ・クスノキ・サクラなどを植栽し、周りは透水性レンガ舗装で開放感のある公園に仕上がっています。
勝山公園
 法面に自然石の石組みをし、崩壊の防止と景観を 考慮した施工を行いました。中でも一番の見所は芝生 広場の中に埋設したミストです。霧の中で遊べるので 子供たちに人気が出るのは間違いありません!
また夜になるとLEDの照明が霧を映し照らすことで幻 想的な空間を作り出すことができます。
ミスト
 施工に関しては、熊埜御堂所長(当時)に安全管理の指導を受け、垰係長・中山監督員と協議を重ね工程管理、品質管理を着実に行いました。特に安全管理に関しては、公園利用者及び歩行者の多いなか、第三者に対しての災害防止には神経を尖らせました。

 毎回工事を行うにあたり、目標や課題を持ち施工に取り組んでおります。
今回は現場周辺の環境を考慮し、公園利用者及び地域住民とのコミュニケーションを図ることを課題として現場で行ったことを二つほど紹介します。
 一つは、西小倉小学校の学童保育の生徒と一緒に公園について考えました。子供たちにとって愛される公園とはどんなものでしょうか、・・・。大人が計画し創った公園をもう一度考え絵に描いて表現してもらいました。白い雲、青い空そして緑の芝生の中に樹木や花。
私が一番関心したのは、公園の中にたくさんの生き物が描かれていたことです。地球温暖化、絶滅危惧種の増加が叫ばれる今日、持続可能な社会を構築するための公園造りを考えさせられました。
絵を描く子どもたち
完成した絵の前で
 二つ目は、毎年、12月から1月の間、勝山公園とその周辺ではイルミネーションによって樹木や建物が装飾されています。本現場においても、公園利用者や地域の人たちに楽しんでもらうことで、工事現場への関心を高めるとともに、現場に対するイメージをよくすることを目的に現場事務所を活用しイルミネーションを設置してみました。また観賞してもらうだけでなく、設置したイルミネーションを地域住民の方々にプレゼントを行うことで直接的なコミュニケーションを図ることができたと思います。
イルミネーション設置状況
イルミネーション設置状況
プレゼント状況
プレゼント状況
 勝山公園は北九州市のシンボル公園であり、本公園はその最終工事であったため、地域住民の期待も高く、市の関係職員と私たち現場職員が一緒になりこれに応えようと奮闘する日々の中、地域とのコミュニケーションといった取り組みができたのも、ゆとりをもった現場運営を行うことができたからで、この様な取り組みをすることにより現場職員の安全への意識の向上にもつながり、無事故・無災害で竣工を迎えられたことだと確信しております。今後ともより一層の現場管理に努めたいと思っています。
踊る大捜査線より「開放されたヤツら」
踊る大捜査線より「開放されたヤツら」
本検査終了後、関係者全員で集合写真を撮りました。こんなケースは初めての経験です(笑)
これもまた一つのコミュニケーションが取れていたからではないでしょうか?
各者それぞれ苦労されたことでしょう
お疲れ様でしたm(_ _)m。
  岩下 謙蔵 ・ 中村 大輔
<内山・梅田共同企業体>
(10/07/09掲載)
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