青年部による「合馬の目串」プロジェクト
 
 現在、青年部では、目串(芝張り後に上から抑えるための竹串)をつくるプロジェクトが進行中です。目串の材料となる竹は、小倉南区の合馬地区のものを使用します。ご存じのとおり、合馬地区は全国的なタケノコの名産地。ここでは竹林の維持のため定期的に竹の間伐を行うので、その間伐材を使わせていただこう、という考えです。またこのプロジェクトでは、障害を持つ方々に製作作業の一部を手伝っていただき、その就労を支援する事業としても活用できれば、と考えています。
合馬竹林の間伐材

 作業の手順としては、まず合馬の竹林から切り出された竹を集め、それらを約17cmの長さに切断加工していきます。ここは協会青年部の有志による作業。手際良く加工していきます。
青年部による切断加工切断加工後の竹材
青年部による切断加工切断加工後の竹材
 そこでできた竹材を、今度は小倉北区内にある障害者就労支援施設「夢つむぎ」の方々の手で、製品として出荷できる形にしていきます。具体的には、まず竹を1cmほどの幅に割り、今度はその先をとがらせて刺しやすいように加工。そしてそれらを梱包するところまでの作業をご協力いただきます。
竹を幅1cmに割る竹の先をとがらせる
竹を幅1cmに割る竹の先をとがらせる
 最終的には、できあがった製品は造園資材を扱う業者によって販売してもらい、造園業者の皆様の手に渡る、といった形です。
できあがった「合馬の目串」
できあがった「合馬の目串」
 このプロジェクトは「リサイクル」「協働」「福祉」といった様々な側面を持っており、どれも社会的に意義の高い内容だと感じます。関係者みな力を合わせ、良い結果を出せれば、と思っています。
 ですがプロジェクトは動き出したばかりで、はっきり言ってまだ製作できる本数が少ないです。需要・供給のバランスを満たせるよう大量に流通・販売できるのはまだまだ先になりますが、長い目で見守っていただければと思います。

記:青年部長 菅原 猛
(14/09/10掲載)


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