新年明けましておめでとうございます。新年早々不況の話とは寂しい限りですが、昨年のアメリカ金融危機に端を発する「100年に一度の大不況」と言われる中での新しい年の幕開けではありますが、皆様におかれましてはどのような新年をお迎えのことでしょうか。
1月5日付けの新聞報道によると、政府は地球温暖化対策を景気浮揚に結び付けようとオバマ次期米大統領が提唱している「グリーン・ニューディール」構想の日本版を策定する方針を固めたとのことである。この構想は、「緑の経済と社会の変革」をキャッチフレーズに、2015年までに環境ビジネス市場を百兆円規模にし、雇用も八十万人増の二百二十万人を目指すとしている。この政府構想下での「緑」は、イメージとしての「緑」のことであり、我々の業界が仕事上で取り扱う植物の「緑」のことを直接表すわけではないが、地球温暖化対策に何らかの形で関係する環境関連分野に巨額の投資が集中するということにかわりないでしょう。今後、具体策の検討に際しては、インターネットなどを通じて国民から広くアイデアを募る予定としており、新たなビジネスチャンスが到来することも十分に期待できる状況なのではないでしょうか。首相曰く「日本の社会のあり方を根底から変えるような提案をすべきだ」と構想を広げる考えを示しており、今こそ我々緑化業界からどんどん斬新なアイデアを提案していくべきなのではないでしょうか。
100年に一度の大不況といわれ、大量消費時代の終焉を向えようとしている今こそ、我々緑化業界に身をおくものとして、また地球上で生活している人類の一員として、地球温暖化対策に貢献するべく低炭素社会づくりを推進していくチャンスなのかもしれません。そのことを念頭に置き、日常の生活でも業務においても、少しでも地球環境に貢献できるよう、屋上、壁面を含めた緑化を推進することで、本当の意味での「緑」豊かな環境を創造していきたいと思います。そのためにまずできることのひとつとして、潜在的な自然植生に近く、生物多様性の高い森造りを行い、持続可能な社会の構築に貢献したい。
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屋上緑化の取り組み |
森づくり |
大神 光明
<内山緑地建設(株)> (09/01/16掲載) |
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