6月になってやっと本来の気候になったようです。
5月は時折肌寒い日があったり、五月晴れの気持ちの良い日もあったりと、落ち着かない天候でした。
植付けも終わり植物も勢いよく生育をしている頃ですが、そろそろ梅雨到来です。気温・湿度と高くなり、込み合った部分が蒸れやすくなります。
梅雨入り前には切戻し等を行い、スッキリさせて鬱陶しい時期を乗り切りましょう。
前回からガーデンの紹介をしています。
今回も引続き、スウェーデンのグンネボー城をご紹介します。
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グンネボー城 入口より。
1700年代後半に建てられました。イタリア、フランスの様式を取り入れ、当時、石を中心とした建築物が主流であったにも係らず、松やトウヒを使用した木造建築です。
名称は「城」と付いていますが、夏場、別荘として使用されていたようです。(以前は個人所有だった。)
25の部屋とキッチン、保管室、大講堂のダイニングルーム等など。
別荘というよりかは、マンション(今風に言えば)のような建物なのかも知れませんね。
上記写真はスウェーデン北部のスタイルのファサード。植物はシンメトリで配植され、整然とした雰囲気です。 |
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フランス様式を取り入れ、均等に植えられ刈込まれた樹木(多分ブナの木)。
その先には、スタンダード仕立てになった樹木が並びコンテナには宿根草が植えられています。(アガパンサス等)
さらに進んでいくと、石壁に囲まれた広場のような場所が現れました。
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壁は出窓のように作られていて、カップ型のコンテナにはアジサイのアナベルが植えられています。
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グンネボー城は小高い丘の上に建っており、城を中心に庭園が広がっています。
左の写真の建物は現在観光局が使用しています。
建物の中では庭園、建物の紹介がなされ、ガーデンショップもありました。
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建物の周囲は様々な花壇が作られており、ハーブ類や花卉類が植えられ、キッチンガーデン(左写真)では、チシャやキャベツ類、ルバーブなどが育っていました。
レストランもあり、この畑で作られた野菜類が使用されているのかもしれません。
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今回はリンネの生誕にあわせ、リンネの住んでいた家の再現でもあるようです。
英語表記はなく、スウェーデン語が分からないので、説明が出来ないのが残念ですが・・・。彼の庭はこのような姿だったのでしょう。
苗も作っていました。(右上)木枠で作られた簡易の温室のような(上にカバーをかけると)中には発芽したばかりの物からポット上げした苗まで様々。
補植もしくは植替え用として使用するのでしょう。
また、その後ろ手には格子にリンゴの木が植えてありました。
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フロックスやルピナスなど様々な花卉類
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小高い丘からフランス様式で作られた庭園が望まれます。
樹木は全てブナで、高さ2.5m〜で囲われたメイズだと思われます。
その中に入ると、丁度剪定をしていました。動力式ではなく電動のトリマーが妙に印象的でした。
力の弱い電動バリカーを使っているのは騒音の関係でしょうか?
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通り抜けると池が見え、その奥はどこまでもどこまでも・・・森でした。
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森の途中で犬の散歩をしているご婦人と出会いました。
| 「この場所は乗馬もできる」との事。
十分にはわかりませんでしたが、色々と説明をしてくださいました。 |
馬が歩いてる標識を発見。是非とも見てみたかったものです。
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森から引き返し、戻る途中にはこれから設営されるガーデンの一部が。
このガーデンショウは開催期間が永いので、最初から作り上げるのではなく、期間中に様々なガーデン製作を見る事が出来るように考えられているのでしょう。
ちなみにリサイクルをテーマにした展示のようでした。
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バッグの中はリサイクルされた土等を使用し、トウモロコシが生育していました。
周囲にはナスタチュームが育っています。
若いガーデナーの出展のようです。
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グンネボー城は個人所有から現在、自治体が運営をしているようですが、当時の様式や伝統は崩さず管理をしているようでした。
広大な敷地の中を散策し、「維持管理をする事の大切さ」を考えさせられ、ガーデンショウがゆったりとした雰囲気の中で作られている事、ありのままの姿の美しさに心和む一時を過ごしました。
次回はスウェーデン・ヨーテボリー周辺の植物園をご紹介いたしましょう。
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御園 和穂
(10/06/01掲載)
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