(※「てんどう生え」鳥などが実を食べ、糞を落とし自然に生えてくることを「てんどう生え」と言います。「天道生え」太陽を表す言葉で、なりゆきにまかせ、人の手を経由しないという事。 北部九州の「方言」らしいです。) |
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庭に勝手に生えた木で、今時期に赤い実を沢山つけています。剪定はせずに放置していたら大きくなってしまいました。
枝は勢いよく伸び、庭木以外では刈込みができるので、トピアリー※で楽しむ事ができます。
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(※トピアリー 樹木の枝を動物などの形に曲げ、形にする方法。ピラカンサやツゲなど生長の早い植物や葉が密になる植物で作る。) |
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実は赤く熟し、黒っぽく見える部分は萼(がく)です。
食べてみると・・・熟した実はリンゴのような感触で、皮や萼(がく)の部分が堅くて口に残ってしまいます。(みなさんは食べないでくださいね!)
ピラカンサは徒長枝(長く伸びた枝の事)には花を付けず、先端が鋭いトゲのようになった短い枝に花芽を付けます。このトゲのような先端が衣服や肌を傷つけてしまうので、剪定の際は気を付けて作業をしてください。
剪定の適期は6月から9月。全体を整えるように切るのが普通ですが、ピョーンと伸びた徒長枝をきるだけでも大丈夫です。あまり短くすると徒長枝が多くなるので要注意です。
ガマズミ 学名:Vibumum dilatatum
原産地:中国、朝鮮半島、日本。 スイカズラ科の落葉低木。
和名:アラゲガマズミ、ヨウゾメ。開花時期:5〜6月 観賞時期:10〜12月
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ガマズミ
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ガマズミの実
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本来は山地や明るい丘陵地などの林や草原に自生しています。近年では、庭木として用いられるようになりました。
花は5〜6月に独特な香りがする白い花をつけます。
花も美しいですが、実は小さく卵型で趣きがあります。
この実は生食や、果実酒(澄んだ赤いお酒ができます)などに用いられ、昔は漬物や染色用にも使用されていました。
枝はよく分岐し、細いのですが丈夫で粘りがあるので、山では薪を縛ったり、農機具の柄に巻き付けたりして使用されてきました。
名前の由来は「蒲染め」が訛ったものだとか。定かではありません。
剪定の適期は12〜3月、落葉している間に混んでいる部分を切ったり、背を低くしたりします。
放置していても、わりと形が整いやすいタイプなのであまり手間はかかりません。
クロガネモチ 学名:llex rotunda
原産地:日本、台湾、中国、インドシナ。モチノキ科の常緑高木。
和名:クロガネモチ。別名:ナノミ、フクラモク、フクラシバ。
漢字名:黒鉄黐。英名:Round leaf Holly。
開花時期:5〜6月、鑑賞時期:10〜12月。
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樹木の中で高木類に分類されていますが、自然状態でも10m程度にとどまり、まれに山中で15〜20mまで生育する事はありますが、コンパクトに育ちます。
日本においての生育範囲は、関東(茨城県あたり)周辺を北限として、関東以西、四国、九州に分布します。
葉は肉厚で光沢があり、濃い緑色。
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新芽の頃の若い枝が濃い紫色をしているところから「黒鉄」と呼ばれ、葉がモチノキに似ている事から命名されました。
また、クロカネモチ=「カネモチ」で縁起の良い樹としても庭木として植樹されています。
雌雄異株で、雌木は秋に赤い実をつけます。
都市環境に耐える樹木で、潮風・耐火性・耐風性・大気汚染などに強いため、庭木の他に街路樹として植樹されています。
寒さが少し苦手で、常緑樹ですが激しい乾燥に合うと、葉を落としてしまいます。剪定は5〜6月、9月頃に行います。
身近な樹木で派手さはありませんが、親しみがある樹木です。
次の植物も赤い実がつきます。
庭木や公園で見かけるるもの。
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ムラサキシキブ
クマツヅラ科の落葉低木。
秋口になると独特の紫色の実をつけます。(赤い実ではないのですが・・・)
名前の由来は、その樹木の姿や実の付き方から、平安時代の美女の「紫式部」を思わせた、という説や枝に敷き詰められるように実が付く姿から「紫敷き実」=ムラサキシキミ=ムラサキシキブの説があります
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ムラサキシキブの花
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ムラサキシキブの実(写真:植物図鑑参照)
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サルトリイバラ(山帰来)
ユリ科のつる性木本植物。茎にはトゲがあり他の植物に巻き付き生長します。
実や根は薬として使用され、梅毒や淋病などで追われた人たちが山で実を食べ、元気になって戻ってくることから「山帰来(サンキライ)」と名づけられました。
水銀中毒の解毒剤としても使われていたようです。 (写真:植物図鑑参照)
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サネカズラ(ビナンカズラ:美男蔓)
マツブサ科の常緑つる性植物。実(サネ)が美しいカズラ(蔓)ということから名称が付いたとされています。実は苦く、咳止めなどの漢方薬として使われています。
古くなった茎はコルク質に包まれ、柔らかく丈夫な事から縄として使われてきました。
また、茎は粘液を含むので、水に抽出して整髪に使おうとした事から(美男なカズラ)別名、ビナンカズラとも言われています。
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まだまだあります。赤い実・・・アオキ、ナナカマド、ツルウメモドキ、サンザシ、サンゴジュ、アオハダ等たくさんあります。
これらの実が真っ赤になると霜降の頃で、冬の訪れです。
短い秋ですが、気候も安定し過ごしやすい時期です。少し足を伸ばして散策しながら「赤い実」を探してみませんか。
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