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植替えの適期は5〜6月です。今回花を付けた株は二度と花を咲かせないので、親株の脇に子株が出来るまで育てます。子株が15cm程度まで育った時点で親株から切り離し、水ゴケで巻いて小さな鉢に植え替えます。 あまり小さいとその後の生育が遅れますので要注意! その後開花するまでには1年以上は要しますので気長に育てましょう。 |
その昔、「幸福の木」(ドラセナ・マッサンゲアナ)や「金のなる木」(クラッスラ・オバタ)などが一般的で「お祝い事」には引っ張りだこでした。 最近は「贈る品物」ではなく「グリーンインテリア」として自分の部屋に似合う植物を選ぶようになりました。 「ちょっとモダンでおしゃれ」な存在感のある観葉植物が好まれています。 |
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クワズイモ 学名:Alocasia odora 科名:サトイモ科 原産地:熱帯アジアから温帯アジア 常緑の多年草。 クワズイモは成長がとても早いので「出世芋」の別名があり、「開店祝い」「事務所開き」などのお祝い用ギフトとして人気があります。 名前の由来はサトイモに似ていますが食べられないので「食わず芋=クワズイモ」、といわれるようになりました。 |
根には毒があり、食べると中毒を起こしてしまいます。誤って食べてしまったり、切り口から出る樹液が口に入ったりすると舌がしびれて話が出来なくなるような症状もでるそうです。 毒は水で晒しても抜けないので、害虫がつきにくいともいわれます。 また、葉が大きいことが特徴ですが、水を与えると「葉から水がたれる」程蒸散作用が活発です。室内の場合、床が濡れる心配もしないといけませんが、「加湿器」の代わり?になるかもしれませんね。 置き場所は明るい日陰。5月から9月いっぱいは直接日の当たらないベランダでも大丈夫です。それ以外の季節は明るいカーテン越しが居心地の良い場所でしょう。 冬場の最低温度は5℃前後。観葉植物の中では比較的低い温度で生育できます。 あまり暗い場所に置くと、葉が黄色くなったり、エアコンの風が直接当たると枯れてしまいます。 |
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成長が早く、育てやすいタイプです。 水やりは、鉢の用土の表面が白っぽく乾いてきたらタップリ与えてください。 受け皿には水を溜めないでくださいね。加湿状態にしておくと腐りやすくなります。 真夏の間は外へ出して、葉にも水をかけてあげるとホコリも取れてすっきり。冬場は乾燥しやすいので葉水をかけてください。 |
肥料は生育期の5月から9月の間に、緩効性の化成肥料を与えます。(置肥です) 冬場、茎が伸びてしまったり、葉が黄色くなってしまっても、本体が枯れてなければ春から再生可能です。 茎が伸びて折れてしまった場合は(葉の重みで)、茎を輪切りにして、切り口を2〜3日ほど放置し乾燥させてから、土に挿します。茎挿しといいます。約1ヶ月日陰で育てて芽が出てくれば成功です。 子株が出来れば、株分けをして育てます。もしも花が咲けば(室内では難しいです)、種が出来るので播種してもいいですね。 クワズイモは環境が合えば、葉を茂らせて大きく育ちます。上部が重くなってくるので鉢が倒れることがありますので注意してくださいね。 周年を通して、身の回りにある植物が観葉植物です。今からの季節、入手して育てるには良い時期です。花壇やコンテナでの草花はちょっと・・・・という方でもチャレンジ出来そうですよ! 次回も観葉植物、「ちょっとモダンでおしゃれ」なタイプをご紹介します。 〜観葉植物を育てているあなたへ〜 雨が降ってきたら、いっせいに鉢を外へ出して雨にあててみませんか? ほどよい湿度が大好き。もしも傷みがあれば回復してくると思いますよ♪ 《ただし、風が強い時は鉢が倒れないよう注意してくださいね。》 |
御園 和穂 (14/07/01掲載) |
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