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激しい雨と雷雨が続くと、梅雨明けの合図のようです。
毎年の事ですが、梅雨明けと同時に気温がぐんぐん上がり、毎日「真夏日」「猛暑日」、夜は「熱帯夜」になります。
今までのぐずついたお天気から強い日差しと気温の上昇、夜間の温度も下がらない状況により植物全般に傷みが出やすくなります。
傷みが出ている鉢物は、炎天下からちょっと木陰に。伸びきった草花は全体に切戻して風通しよく、観葉植物は戸外で構いませんが明るい日陰に置いてあげてください。
前回に引き続き観葉植物で、室内を「ちょっとモダンでおしゃれ」に飾れる鉢物を紹介します。
フィカス・ウンベラータ 学名:Ficus umbellate
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「Indoor green」より |
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クワ科フィカス属、原産地:熱帯アフリカ。
常緑の中高木、寒さに弱く、わりと暑さには強いタイプです。
よく日が当たる場所を好みます。耐陰性もあります。
原産地では高さ5m以上になり、葉も30cmを超えるハート型の大きな葉が特徴です。ほんのり赤い葉の新芽から緑に色が変化します。(病気ではありません!)
室内インテリアの一つとして、とても人気の高い観葉植物です。
カーテン越しの直射日光の当たらない場所に置きます。購入した場合は、部屋の日の当たらない場所で2〜3日程慣らし、その後もう少し明るい場所で慣らし、カーテン越しへ持っていってください。急激な環境の変化で葉が落ちてします。
耐陰性もありますが、真夏以外たまには日光浴させてあげてください。
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5月〜9月いっぱいは生育期間になります。(観葉植物全般)
室内から屋外に出して、植物全体に水をかけてあげると元気になってきます。
その後は屋外の日の当たらない明るい日陰で生育させてもいいですよ。
水やりは、梅雨時期から真夏は、毎日与えても構いません。春・秋は鉢土の表面が乾いてきたな〜と思ったらタップリ与えましょう。
冬の間は、鉢土が乾いてから2〜3日後にタップリ与えてください。秋に入って温度が20℃を下回ってくると徐々に水を吸わなくなります。気温と様子を見ながら水やりの間隔をあけていきます。
また、ウンベラータは一年を通して葉水を与えながら育てます。
植え替えは2年に1回程度で、5〜6月が適期です。
室内の暖房が効いている部屋で冬越しをした場合、春先には葉が一枚もついてない場合があります。茎が枯れていなければ、4〜5月に全体に剪定(切戻し)をします。(冬に葉がなくても、春になれば出てきます)
この時点で形が崩れていたら、思い切って短めに剪定し、仕立て直しましょう。
肥料は、5〜10月中旬くらいまで、10日ごとに液体肥料を与えるか、もしくは化成肥料(粒状の肥料)を鉢の表面に置き肥します。両方併用しても良いですよ♪
剪定した茎は「挿し木」で増やすことも出来るので、少し長めに茎が切れるようであれば増やしてみて下さい。
病気は「ハダニ」が付きやすいので、極端に乾燥をさせないよう心がけてください。葉が全体に「白っぽく色が抜けたような感じ」になった場合、外へ出して、葉の表裏全体にタップリ水をかけて様子を見てください。
次はシュガーバイン。
パーセノシッサス・シュガーバイン 学名:Parthenocissus sugavine
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ブドウ科パルテノキッスス属、
園芸品種。常緑蔓性多年草。
2〜3℃までは耐えることができますが、寒さにやや弱く、暑さにも弱いです。
室内インテリアとして、テーブルの上や棚の上などで楽しめます。
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「Indoor green」より |
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葉は手を広げたような形で、こんもりと茂り、コンテナの植え込み素材としても幅広く使われます。イチゴの葉に良く似ています。
シュガーバインの名前の由来は、葉の裏に白くて甘い樹液をつけるので、そう呼ばれています。
日当たりの良い場所を好みますが、真夏の日差しは葉焼けさせてしまいますので要注意。
明るい半日陰で風通しの良い場所を好みます。
耐陰性はありますが、あまり暗い場所だと葉と葉の間が間延びするので気をつけましょう
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夏より冬の室内の方が育てやすいかもしれません。暖かくて明るいカーテン越しの、凍らない程度の場所で育ちます。
水やり、肥料、植え替えはウンベラータと同じ方法で管理できます。
蔓性植物なので、間延びしたり茎が長くなってきたら切戻しを行いましょう。
切った場所から新しい芽が伸びてきます。切る時期は周年切れますが、5〜10月いっぱいで作業を終えてください。
切った茎は、長さを揃えて「花束」のようにして、コップ等に活けておくと、発根してきます。そのまま育てても良いですし、新しい鉢に植付けをしても良いですね。
飾り方を工夫するだけで素敵なインテリアの一つになります。
次は、同じように葉を楽しむタイプのワイヤープランツ。
ミューレンベッキア 学名:Muehlenbeckia axillaris
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別名:ワイヤープランツ。
ダテ科ミューレンベッキア属。
原産地:ニュージーランド。匍匐性常緑低木。
這う性質と壁をよじ登る性質両方を兼ね備えているタイプで、マット状に広がる事から、グランドカバーとしても利用されています。
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赤い茎 植物図鑑参照 |
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名前の由来は細い赤茶色の茎が針金のように見えるところからそう呼ばれています。
決して、針金のように硬くはありませんのでご安心を。
コンテナの寄せ植えや花壇等にも使います。
室内用としても、シュガーバインと同じ用途で飾ることができます。
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日当たりの良い場所から明るめの日陰まで、よく育ちます。水切れだけを避ければ特に手をかける必要はありません。(前記2種類と同じ育て方)
室内の場合は、乾燥に注意し、葉水をかけてください。
元気に育つタイプです。屋外で、つい増やしてしまうのですが・・・
とても繁殖力が旺盛なので、いったん広がりだしたら止まりません。切っても切っても伸びてきます。広がりすぎた場合は根から掘り上げ、植え付けの範囲を決めてから、再度植えつけましょう。室内の鉢物は伸びたら切り戻して形を整え、根が詰まってきたようであれば、株分けをして育ててください。
観葉植物の中では、ポトスが一番人気です。他に人気が高いのはパキラ、モンステラ、サンセベリア、ガジュマル、ベンジャミンなどです。
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観葉植物個々の葉の形や色、全体の姿を踏まえて、植え方や高さを考慮して、使用する鉢にまでこだわると、「ちょっとモダンでおしゃれ」な観葉植物になり室内インテリアの一つになります。
管理の方法は植物ごとに様々ではありますが、共通することは、5〜9月は生育期間なので戸外でも生育可能です。注意することは直射日光に当てない、明るい日陰で育てること。
水は植物全体にタップリかけて潤いを与えます。
肥料は生育期間中を主に与えます。植え替え、株分けは4月から梅雨時期が適期になります。
特別な事は必要ありませんので、「これから」挑戦したい方は今がお買い時。
「今持っている」けれども手を加えていない方は、今から管理をするには丁度よい時期です。
お部屋の中で、葉っぱにホコリがかぶっていませんか〜
種類や分類によってはその時期しか管理出来ない(その時期しかしない)ものや、管理をする適期が決まっているものもあります。
それらをちょっと知っているだけで、より良い状態になります。
一つ一つを覚える事は大変ですが、同じタイプや同じ仲間であれば、大きく異なる事はありません。
これから一番暑い時期を迎えます。
涼しい時間を使って、植物と話をしながら楽しく管理をして頂きたいと思います。
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