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花のコーナー

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花のコーナー

御園 和穂##

2022年05月 観葉植物

 桜が終わりました。晩春と言うよりすでに初夏の到来です。
 ガーデナーの皆さんにとっては植替えの時期でもあります。忙しい季節になりますね~
 また、大型連休はしばらく中止になっていたイベントも開催されるようです。
 日差しも強くなり、体も暑さにまだ慣れていません。
 作業するにもお出かけするにも暑さ対策と今しばらくの感染予防対策は必須ですね。
  
 今回は観葉植物を紹介します。
 『観葉植物とは』植物の葉の形や大きさ、色、模様などを楽しむ(観賞)植物のことを指します。室内の装飾品として親しまれています。一般的には耐陰性がある品種が多いですが、中には日を好むものもあります。
 観葉植物は種類も豊富で、熱帯から亜熱帯原産の常緑樹で、近年では品種改良された植物も多く見かけるようになりました。
 古代においては、一年中緑を保つ植物を「長寿」や「繁栄」のシンボルとして崇め親しみ、庭園などに植栽されることも多かったようです。

 日本では昭和30年代の高度成長期頃から、全国的に都市化が進み住宅一戸建てからマンション等の庭を持たない集合住宅に移行しはじめ、緑に親しむ環境が減少したことから、室内で楽しめる観葉植物が注目されるようになったと言われています。
 植物は二酸化炭素を吸収して酸素を排出する基本的な機能を持っています。また、室内にわずかでも緑があることで、視覚的にもリラクゼーション効果があると科学的にも立証されています。
 5月から9月いっぱいは観葉植物の生育期間になります。
 ほんの少しでも管理方法を知っていると~皆さんの手元の観葉植物は、今以上に美しい姿や鮮やかな緑を楽しませてくれるはずです。
 また、興味はあるけど~ちょっと!と思われる方には、今からチャレンジしてみては如何でしょうか。
 観葉植物は様々な大きさや特徴をもったものがあります。
 皆様の生活に合った植物選びをしてみませんか?
 今回は、初心者向けの観葉植物をご紹介します。


シェフレア・チェンマイ

2022

学名:Schefflera arboricola ‘Chieng Mai’
ウコギ科 シェフレラ属 常緑性低木
原産地:台湾、中国南部
 


 シェフレアはオセアニアと熱帯アジアに約150種が分布。分類上は常緑性の低木表記ですが、大きいものであれば10mを超える高木になります。
 葉先は尖った楕円形で放射状に広がり、美しい緑色で光沢があります。
 観葉植物に詳しい方であれば、「カポック」に似ていると思われるかもしれませんが、全く別の種になります。
 カポックは本来「パンヤノキ」を指しますが、シェフレラ・アルボリコラの葉がパンヤノキに似ていることから混同されてしまったようです。実際は「カポック」と「シェフレラ」は別種です。

 「シェフレアチェンマイ」「カポック」も初心者向け」観葉植物です。

①比較的日陰でも環境に慣れやすい。
②耐寒性が強い。
③管理の手間があまりかからない。

 詳しく説明しますが、極端に言えば「枯らすことが難しい」タイプになると思います。

~ただし、最小限度の管理はしてくださいね!~ 

①「比較的日陰でも環境に慣れやすい」
 『観葉植物を室内インテリアとして楽しみたい!』ということは、日差しが少ないか無い場所での生育環境になります。本来は熱帯・亜熱帯地域の植物ですから日差しは大好きですが、実は室内のカーテン越しくらいの日光があれば十分に育ちます。
 たまにはベランダに出してあげて日光浴をさせてあげるのも良いですね。ただし、真夏の直射日光は葉が焼けてしまうので明るい日陰に出しましょう。逆にあまり日陰になり過ぎると、茎が伸びて葉の数が減る場合もあります。

②「耐寒性が強い」
 本来、観葉植物は温度管理が必要ですが、シェフレア・チェンマイは、最低温度0℃まで大丈夫です。商業施設やエントランスホール、ご自宅の玄関周辺など冷たい外気が入りやすい場所でも大丈夫です。

③「管理の手間があまりかからない」
 管理の手間があまりかかりません。
 乾燥に強く、水やりを忘れてしまってもすぐには枯れません。シェフレアが枯れる一番の原因は「水の与えすぎ」です。頻繁に水やりをしたり受け皿に水が溜まった状態で放置したりすると根腐れを起こして、葉が落ちてしまったり、勢いがなくなってしまいます。
 全ての原因ではありませんが、まずは元気がないな~と思ったら「水」管理を疑ってみましょう。

 如何ですか?簡単に育てられそうだと思いませんか。
 カポックも同様に管理します。
 シェフレア・チェンマイ、素敵な観葉植物ですよ。


次は~

ミルクブッシュ

2022

学名:Euphorbia tirucalli
トウダイクサ科 ユーフォルビア属
別名:ミドリサンゴ
原産地:熱帯アフリカ、南アフリカ



 南アフリカを中心に分布するユーフォリビアの一種で、乾燥地帯に自生しています。
 多肉質な茎に水を貯え、繁殖力旺盛でよく枝分かれします。
 苗の時は多肉植物と思わせる姿ですが、生長するにあたって茎が木質化してきます。

2022

 名前の由来はいたって簡単!
 細い茎を折ると切り口からミルク状の白い液体が出てきます。また、根元からたくさん枝を出し、このように枝が混在することを「ブッシュ」と呼びます。ミルク+ブッシュ=ミルクブッシュ。
 また、見た目がサンゴのような姿をしていることから「ミドリサンゴ」「アオサンゴ」とも呼ばれます。

 エキゾチックというか個性的な観葉植物で育てるのは難しそうな雰囲気ですが、初心者でも大丈夫!です。シェフレア・チェンマイ同様、耐陰性があり、室内のカーテン越し程度の日差しで十分育ちます。戸外に出すなら、真夏の直射日光は避けて明るい日陰に出してください。
 耐寒性は比較的強い方ではありますが、霜にあうと傷みます。10月には室内に取り込みましょう。
 水やりに関して、気温が低くなってくると生育が緩慢になってきます。晩秋から初春にかけては、鉢の表面が完全に乾いて、さらに2~3日置いてタップリ水を与えます。冬場は乾燥気味にして樹液(ミルク状のもの)の濃度を高めることで耐寒性を強くします。
 冬場、たまに極度の乾燥で葉が落ちてしまう事があります。その時は水やりの頻度を調整してみてください(室内は、暖房が入りますので乾燥しやすいため)。生育期の春から晩秋までは、鉢の表面が乾いたらタップリ水を与えます。
 比較的簡単な管理で育てられるのでは~と思います。

2022

 初夏、葉が出始めました。
 濃い緑の茎の先に浅い黄色い茎が伸びてその先に葉が出てきます。もう少し生育すると、緑が濃くなってきます。

2022

 花は茎の分岐する部分で開花します。花は見たことないので、植物図鑑を参考にさせて頂きます(花:植物図鑑参照)。

 ちょっと変わっていますが、見た目にも楽しい観葉植物ですね。



次は~

ポトス

2022

学名:Epipremnum pinnatum
サトイモ科エピプレムヌム属(ハブカズラ属)
原産地:ソロモン諸島


 観葉植物のポトスはつる性の着生植物で、樹木に這い上がるように育ちます。
 一般的に目にしているものは幼葉で、大きくなると(成葉)モンステラのような切れ込みが入ります。

 上記2つの観葉植物と同様、特に手間がかからず、元気に育ちます。

2022

 品種も多く、緑葉のみのもの、斑入り(マーブル)や黄色い葉(ライム)などがあります。
 実はとても簡単で誰にでも育てられる観葉植物ですが、私はポトスライム(黄色い葉のポトス)を上手く育てられません。現在、1年越しの鉢がありますが葉先が黒くなったり、新芽がきれいに伸びなかったり…。
 ひどい時は枯れてしまいます。性懲りもなく何度もチャレンジしているのですが~
 観葉植物に限らず、草花など育てるにあたって「相性」はあると思います。まだ1年目、今回はまずまずの生育状況、引き続き頑張ります。

 ポトスは他の植物を知らなくても周知されている観葉植物です。初心者向けでコンパクトに育てたいあなたにお勧めです。

画像の説明

 比較的簡単な管理で生育する観葉植物を紹介しました。
 観葉植物全般に、5月~9月が生育になります。この時期が植替えや株分け(種類によります)、剪定、挿し木の時期になります。
 また、室内から戸外に出しての生育も可能になります。

■植替え
 5月~7月が適期。戸外へ出して鉢から植物を出します。
 長く植替えをしていない観葉植物はむやみに引っ張たりせず、丁寧に扱いましょう(茎が折れたり、抜けたりします)。
 新しい用土を準備。鉢は今までの鉢、もしくは一回り大きめの鉢を用意します。鉢は生育に合わせて徐々に大きくしますが、管理できる範囲の大きさとし、毎回同じ大きさの鉢でも問題ありません(同じ鉢にする場合は上部も剪定し小ぶりにします)。
■用土
 出来れば市販の「観葉植物の土」が良いと思います。これは室内に取り込むことを前提にしています。
 ブレンドするなら、基本用土は「赤玉土6割+腐葉土4割」。
 室内用なら基本用土7割に対して無菌のピートモスを3割程度ブレンドします。個人的には基本用土だけでも十分だと思います。
■肥料
 生育生育期間中に化成肥料を定期的に与えます。
 有機質肥料でも構いませんが、必ず「発酵済み」の肥料を使用してください。未熟の場合、コバエや虫の発生に繋がります。
 また、液体肥料も有効です。薄めに希釈して灌水替わりに時々与えると、葉の色が良くなります。
■水やり
 生育期間中の水やりは、鉢の表面が乾き始めたら戸外に出して、鉢の底から水が流れ出るまで与えるのが基本です。これは全ての植物共通です。
 水を与える時は鉢底から流れ出るまで与え、土の中のよどんだ空気や溜まっている肥料などを押し流します。
 また、受け皿に水を溜めないようにしましょう。これも根腐れの原因や虫が発生する原因の一つになります。
 戸外で生育させる場合は、灌水時に葉にもしっかり水をかけておきましょう。ホコリを洗い流すのはもちろんのこと、霧吹き(水分を与える)の代わりにもなりますよ。
■置き場所
 5月から9月いっぱいは戸外に出しても大丈夫です。
 5月~梅雨明けくらいまでは日の当たる場所で、梅雨明けから9月上旬までは明るい日陰が良いです。真夏の直射日光にあたると葉が焼けてしまいます。10月以降、肌寒くなる頃には室内に取り込みましょう。暖房の風が直接当たらない、カーテン越しの明るい場所が良いです。
 植物は環境が変わると、慣れないうちは葉を落としたりすることがあります。環境に慣れてしまえば葉は出てきます。
■増やし方
 ほとんどの観葉植物は挿し木、株分けで増やします。
 生育期の5月~7月くらいが適期です。
 今回紹介した観葉植物も挿し木で増やせます。
 ・シェフレア・チェンマイは、枝を切って葉を2~3枚くらいつけて赤玉土に挿します。
 ・ミルクブッシュは、茎を切って樹液のミルクを洗い流し切り口を2日くらい乾かしてから
  赤玉土に挿します。樹液で手がかぶれるかも知れません。直接触らないよう要注意です。
 ・ポトスは茎を水差しに挿しておくと発根してきます。
■病害虫
 今回紹介した観葉植物は比較的病害虫の付きにくいタイプです。発生した場合は症状に合わせての対処となります。

 観葉植物、種類にもよりますが一般的に上記の方法で管理します。
 育てているけど、手入れはしてないな~という方は、一度植替えをしてみませんか?思った以上に元気になると思います。
 これから育ててみようと思う方は~どの場所に置きたいか。大きさや形を考えましょう。
 その後、水やりや肥料の知識を持って育ててみましょう!


2022

 緑が身近にあると幸せを感じます。
 観葉植物には、様々な大きさがあります。室内用の大きな鉢やテーブル用のミニまで。
 置きたい場所を決めてチョイスしてみては如何でしょう。
 ただし!お仕事デスクの上に置く場合、書類やパソコン配線など整理してからにしましょうね。鉢が倒れたりすると…お掃除も大変ですので。



 新しい年度が始まり、皆さんの周りにも変化があったのではありませんか?
 慣れない毎日、ドキドキハラハラの連続かも知れませんが、「あっという間」に順応して日常生活の一部になっていくものと思っています。
 疲れたな~と思ったら公園のベンチに腰かけて緑に目を向けてみてください。
 そして、大きな深呼吸して。少しだけ気持ちのリフレッシュが出来るのではと思います。
 植物の生育と一緒で、慌てず、焦らず、のんびり行きましょう!

(2022/05/01掲載) 

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